息子が自立し暇を持て余していた飯ヶ夜紫は、 ある日、満員電車で痴漢に遭う。 抵抗せずにいると行為はどんどんエスカートし、 『女』が目覚めてしまうほどの愉悦を味わった。 (あと一回……あの愉悦を味わいたい) 想いを胸に混雑した電車へ乗り込んでも、 ごく一般的で大多数の男性は、痴漢行為をしたりはしない。 (痴漢をしないのが、普通の男性よね…だったら…私の方からするっていうのはどうかしら?)