楠 清佳

世に名を馳せる楠グループの一人娘かつ若き実業家。
学生の身でありながら清佳本人も世界的に有名な化粧品会社の社長をしており資金は潤沢。

蛍（女装主人公）とは幼い頃に出会っており、彼女の引っ越し等、事情があって離ればなれになるものの、常に彼女への想いを絶やさずにいた。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉を体現しているかのように容姿端麗、才色兼備、お淑やかで気立ても良く物腰も柔らかい完璧なお嬢様。
――だと見た目の印象から周りからは思われがちだが、実際は、心の赴くままに行動するパワフルな女の子。
奇天烈な行動に出ることも多く、目的のためには手段を選ばない残念な美人。

裏表なく素直で一生懸命な女の子。
『それが心からの望みであるなら、たとえ他人に何を言われようとも自分の心に正直であるべきだ』という信念を持っており、彼女の言動もその信念に基づいている。

幼い頃は立場ゆえに自己を殺し「楠グループの令嬢」という役割を全うしていた。
本音を隠した建前だけの人間関係の中にいることが日常茶飯事だったことで、
他人を信用することと、自分の本音を隠すことが当たり前になっていたが、意識が変わったのは、小学6年生の夏。
千鶴に女装させられてアイドルオーディションに出され帰宅途中の蛍に出会ってからである。