ヒルド・ロメ・ダルク

少女のような純粋さを称えた瞳に、妖艶さを備えた微笑みを浮かべてみせる娘。異邦人（西享系カシオン人。フランス出身）である。
物語の主人公となる資格を捨てた人物。
アデプトと発掘機関のすべてを管理する碩学協会の幹部であり、ヴァルーシアに於ける多大な権限を幾つも備えた有力者のひとりである。
何故か、皇女クセルの前に現れては、不吉な言葉を残して去って行く──

「くすくす。ほんとう、可愛い子」