終奏のオーグメント

剧情简介

ずっと一緒に育ってきた人がいる。
河嶋秀弥は、姉である河嶋蓉子を慕っていた。　河嶋蓉子は、弟である河嶋秀弥を愛していた。
それはお互い、姉弟に対する感情として。　それはお互い、永遠に変わることが無かった。

だけどそれは、“死神”という異分子が入ったことにより、小さな亀裂が走る。
事情があったとはいえ、秀弥はその手で蓉子に性的な絶頂を与えてしまったのだ。
亀裂は大きなひび割れとなり、それは大事なコミュニティの崩壊を招くことになる。
ずっと続くと思っていた。 ……いや、ずっと続いていたはずだった。 60年後も、変わらず。

目の前で夜ごと繰り返される、姉の痴態。 それは、無視できないほどに淫猥で。ふしだらで。
耐えることがこの関係を護ることだと分かっていても、自分を思いながら姉がするその行為は、“姉弟” という感情を変えてしまうには十分だった。
何が正しいのか。自分はどう行動するべきなのか―――
だが秀弥には、それを判断する感情はもう残っていなかった。